ネットワークセキュリティー入門(2/5)

■インターネット接続の種類
 現在一番浸透している、xDSLとFTTH(光ファイバ接続)の概略図を示す。

 図は、概略図であり実際はもっと複雑である。大まかな概念を理解するものと思っていただきたい。
 モデルをタイプ(A)(B)の様に分けたが、まず共通な点に注目してみよう。
 それは、自宅からNTT局に入るまでの回線である。
 NTT局まで入る回線は、FTTHだと光ファイバ、xDSLであればツインメタルとなる。xDSLの場合、YBBだろうが、フレッツADSLだろうが「局までは同じ」という事を忘れてはいけない。どちらかが不満で乗り換えるユーザがあるかもしれないが、xDSLで速度が出ないのは局までの減衰やノイズによる影響が大きいため、よく見極めてから乗り換えたいものである。

 (1)タイプA
 NTTのフレッツADSL、Bフレッツのモデルである。
 利用料金は各フレッツのNTT料金とプロバイダの料金の合算となる。
 申請工事は、NTTにフレッツの申し込みをすると自動的にタイプAに接続してくれる。
 NTTの工事が終了すると、ISPに加入すればすぐに利用できる。
 では、肝心のネットワークトラフィック(回線帯域の混み具合)であるが、この方式は大きく二つの確認ポイントがある。ひとつは「NTT地域IP網」でもうひとつが「プロバイダ」である。
 ここでxDSLの12Mbpsサービスに加入したとしよう。
 NTT局までの減衰で5Mになったと仮定した場合、このユーザは5M前後のアクセス速度となるはずだ。しかし実際はそんなにあまくない。まず地域IP網でトラフィックが抑えられる。NTTは地域IP網で混雑が発生した場合は随時増強すると「いっている」が地域IP網で抑えられる場合も多々発生する。xDSLの場合は、回線が細いため、そんなに抑えられることはないが、FTTHの場合「かなり」抑えられる。私の場合、NTTの局までは減衰0だから100Mbpsではいっていく、しかし地域IP網で減衰するので、 フレッツスクエアのサーバまでの測定では70Mbpsが限度である。(ただし増強具合によると改善する場合もある)
 次の減衰ポイントがISPだ。ISPは減衰するISPとそうでないISPがある。
 このあたりは各社のISPの「Webページ」を参照すれば書いてあるし、ここのスループットグラフ(トラフィックグラフ)を示しているISPもある。
ISPが「この部分で減衰はありえない」と主張している場合、ほとんどトラフィックグラフを表示している。
各ISPはトラフィックモニターを公開していたりするので、その内容を確認して欲しい。
また、ブロードバンドスピードテストなどで自宅回線の速度を測定してトラフィックを推測する
 (2)タイプB
この方式は、地域IP網など「他社」の影響を受けず独自の実力がすべて露呈する構造といってもよいだろう。
工事は、「NTT局内工事」というものがあり、接続をNTTに変更してもらわなければならない。
デメリットもある。それは、インフラが地域IP網のように大きくないため、「みんなが使う時間帯は混んで使わないときはすいてる」というようなものである。ケーブルTVの接続に似ている。
友人がYBBに加入しているのだが、このあたりが顕著に現れている。
タイプBは、フレッツに比べ、比較的に安く設定されている。よって、安くて早いプロバイダ選びが可能であるといってもいい。ただし選択には評判を調べ充分注意したほうがいい

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