■対象構成例
・例1)モデム接続
・例2)ISDNシリアル接続
・例3)ISDN LAN接続
・例4)xDSL LAN接続
・例5)ケーブル接続
・例6) FTTH LAN複数接続
上記内容はあくまで、例である。「俺は10baseじゃ無い」「ルーターにHUBが付いてるよ」「スプリッタの構成は?」など、本趣旨に関係ないものは省いている。
ネットワークセキィリティを語るには、自分がどんな接続構成で、
どんな対策がマッチするかをイメージしなくてはならない。
よって、5例を代表として考えてみる。
では、順番に説明しよう。
本方式は、ISDNが普及する前まで一般的で、パソコン通信でも使用されてきた構成である。
アナログ回線から簡単にデジタル回線に移行できるISDN回線は、公衆回線を利用した日本で初めてのデジタル回線である。デジタル回線のため、外部からの干渉などがなく
安定した通信が行えるが、NTTが普及させ過ぎてしまい、DSLの普及を遅らせた要因ともなっている。
DSU、TA、ルーターなどの機器から、パソコンまでの接続を
LANで行うというものである。この方法だと、PCにはLAN基板が必要になる。
また、最近ではLANを使わずにUSBのインターフェイスも登場している。
現在、ナローバンド(ISDN等)からブロードバンドと呼ばれるようになったのは、DSLの普及が主な要因となっている。DSLモデムは、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から提供されたり、自分で買ったりできる。DSLモデムにルーターが内臓されたものまで登場してきている。
ある程度高速回線の為(1.5メガから12メガ)PCに接続するインターフェイスはそれ以上の能力が必要な為、100メガや10メガのLANが使われる事が多い。
DSLの特徴は、上り下りの通信速度が非対称であるという点だ。
上りとは、パソコンからインターネットへのデータの流れで、下りとはその逆である。
フレッツADSLの1.5Mサービスであれば、上り512KBPS、下り1.5MBPSということになる。
ケーブルTVなどの業者が、その回線を利用してインターネット通信を行うというサービスである。しかしながら、インターネットに出る前にファイヤーウォールがあったり、
ダイレクトに外に接続されていたりと、CATVの業者によって、著しく仕様が違う。
そのため、セキュリティを追求する本サイトでは、あまり登場しない構成となる。
現在一般で加入出来る廉価型の光ファイバ接続である。
光ファイバでの特徴は、非常に高速でノイズの影響を全く受けないということである。この2点については、当然といえば当然のことであるが、実現するインフラが少ないこととランニングコストが高価であるというデメリットがあるということだ
なお、FTTHとはFiberToTheHomeの略であり、家まで光ファイバをひっぱて来る事をいう。終端については、TAという名称でもいいが、光ファイバの場合ONUという略称を使用する場合が多い。なお、Bフレッツベーシックタイプは完全な全二重で上り下りで100Mbpsを提供する。しかし地域IP網の速度が出ないため、100MBPSで通信をするのは困難である。